血尿の原因は、良性疾患(結石、炎症など)から悪性疾患(膀胱がんなど)までさまざまです。
検診などで尿潜血を指摘されて精密検査を受けたことがない方も受診をおすすめします。
顕微鏡的血尿を指摘された方の約20%、肉眼ではっきりわかる血尿を認めた方の50%以上に、悪性腫瘍(がん)を含む、治療、経過観察を要する疾患が見つかるといわれます。検診で「尿潜血陽性」を指摘された方も、初めて指摘を受けた方、検査を受けたことのない方は受診をお勧めします。
●40歳以上の男性
●喫煙歴あり
●有害物質の暴露歴
●排尿時刺激症状のある方
●尿路感染のある方
●鎮痛剤を多用する方
は、尿路のがんの高リスク群といわれ、要注意です。
また、蛋白尿を伴っている場合、腎臓の糸球体からの出血が疑われる場合には腎臓内科受診をお勧めする場合があります。
初診時には、まず腹部超音波検査、尿細胞診(おしっこにがん細胞が含まれているかを検査します)などを行います。
また、学校検診で血尿を指摘された小児例では、約半数は自然消失するとも言われますが、蛋白尿の程度や家族歴によっては、精査が必要になる場合もあります。初診時に苦痛を伴う検査は行いませんので、まずはご相談ください。