尿管にあるものが尿管結石です。
現在はおなかを切る手術をしないで治療ができるようになりました。
腎臓でできた結石がおしっことともにぼうこうに向かって移動すると、おしっこの通り道(尿管)につまって、腰、わき腹、下腹部に強い痛みを起こし、場合によっては吐き気、頻尿の原因になったりします。また、尿路感染の原因にもなりやすく、腎盂腎炎を併発することもあります。
治療は、結石の位置と大きさ、併発症状により選択されます。
尿検査、腹部超音波検査、レントゲン(場合によりCTも)で診断します。
5mm以下の小さなものは主に自然排石を期待し、10mm以上のものは体の外から衝撃波をあてて石を壊したり、大きいものや壊れにくい石は内視鏡で砕いてとる方法もあります。5~10mmの石は、動き具合や、合併症なども含めて判断するのが良いでしょう。
ただし、尿路結石は大変再発しやすく、40~50%の方は再発するといわれます。一度治療されても、定期的な検査をお勧めします。
また再発予防のためには
●40歳以上の男性
●水分摂取を心がける
●シュウ酸や動物性タンパクの取りすぎに注意しましょう
●シュウ酸はカルシウムと一緒に食べたほうがからだに取り込まれにくく、結石予防となります
シュウ酸はほうれんそう、たけのこ、チョコレート、紅茶に多く含まれますが、ほうれんそうはちりめんじゃことともに、紅茶、チョコレートはミルクととるなどの工夫をされてはいかがでしょうか。